子供の性格をいい子に育てるSQ(社会的指数)的かかわり方
愛嬌の良い子、穏やかな子、やんちゃな子、恥ずかしがりな子……、百人百色、それぞれの個性によって子どもの性格はさまざまですが、性格の良い子はみんなから愛されて得なのでは?と感じることがよくあります。
自分の子どもが素直で愛される子に育ってほしいというのは、多くのママたちの願いと言えるでしょう。
子どもが一番最初に体験する人間関係は家庭。
ここで過ごす時間の中で「自分は受け入れられている」「愛されている」「人は信じられる」という感覚を持てること。
家庭が何かがあったときの気持ちのクッションとなり、正しいことや間違っていることといった人間の基本を教えてくれる場であることが大切なのです。
子供の性格を「良い子=SQ(社会的指数)高い子」に育てるには
「わが子には、誰からも愛される性格の良い子、素直な子、優しい子に育ってほしい」そんな願いを親は誰しも持っているもの。子供の性格形成には愛情はもちろん、家庭環境や親の行動も関係してきます。子どもを性格のいい子へする子育てのポイントをご紹介します!
子供の性格に影響?!「SQ(社会的指数)」を高める親の関わり方
子育てで性格の良い子に!
愛嬌の良い子、穏やかな子、やんちゃな子、恥ずかしがりな子……、百人百色、それぞれの個性によって子どもの性格はさまざまですが、性格の良い子はみんなから愛されて得なのでは?と感じることがよくあります。自分の子どもが素直で愛される子に育ってほしいというのは、多くのママたちの願いと言えるでしょう。
でも、大人もそうですが、「性格の良い」とは一概に言えません。以前記事で紹介した「SQ(社会的指数)」が高い子は、ある意味「性格の良い」と言えるかもしれません。「SQ(社会的指数)の高い子どもに育てる7つのポイント」では、乳幼児期の関わりをご紹介しましたが、今回は幼稚園から小学校の時期の子どものSQ(社会的指数)を高めるにはどうしたらいいかを考えてみました。
穏やか、優しい、素直……性格の良い子供って?
それでは、性格の良い子とはいったいどんな子どもなのでしょう。改めて考えてみたときに浮かんでくるのは
愛嬌がある愛らしい笑顔で会話が出来ると、こちらもうれしくなりますね
素直でまっすぐに物事に取り組める助言を素直に受け止め、一生懸命に取り組む姿勢はとても好感が持てます。
正義感が強いいいことと悪いことがしっかりと身についていると安心できます。
家族を大切にする内弁慶に甘えてしまいがちですが、実は自分を支えてくれているのは家族です。
人の気持ちに立って物事を考えられる人の嫌なことをしない。そう心がけることで、よい人間関係が築けます。
適度に謙虚褒め言葉は気持ちよく受け取りつつも、調子に乗らず自分を知っていることは大切なことです。
努力することができる努力の積み重ねで物事を達成する喜びを知っている。
夢を持っている未来に向かって前向きな人は、周囲の人をひきつけます。
自分の気持ちを表現するのが上手折り合いをつけつつも、押し殺さずに自分を表現していくと無理がありません。
上手に人を頼ることが出来る一人で抱え込んで息苦しくなるのではなく、素直に人を頼り、協力してもらうコミュニケーションが取れる。
このようにまとめると「SQ(社会的指数)の高い子ども」というのは「お互いを尊重できる子」と言い換えることができそうですね。
SQ(社会的指数)とは、社会性のIQのこと
SQとは社会で生きていくために大切な、人との関係を作る能力(画像はAmazonより)
社会で生きていくためには、人とのかかわり合いが欠かせません。ダニエル・ゴールドマン氏が2007年に発表した『SQ生きかたの知能指数』の中では、そうした社会で生きていくための大切な能力=SQ(Social Intelligence Quotient / 社会的指数)について触れています。「SQの高い子に育てる7つのポイント」の記事の中でも触れていますが、SQ(社会的指数)の高い子の特徴としては相手と共鳴する力、一緒に感情を分かち合う力が高いことがまずあげられます。
「うれしいね」「楽しいね」「困ったね」という感情を仲間と分かち合うことで信頼関係が出来、社会の中で生きていく際に必要な協調性が育ちます。さまざまな人とのかかわりを通して、尊敬し学びあい、育ちあう=共に育ち共存する、という社会で生きていく上で最も大切な力を備えていくのです。目と目が合い、笑いあう……これは、同調し、感情を分かち合う能力から生まれる愛嬌といえます。
実際にこういった体験の少ない子どもにも、何度か目を合わせ、語りかけ、笑い掛ける体験を重ねることで子どもに笑顔が増えてくるのを体感しています。こういった体験から子どもは「相手は今こういう気持ちなんだな。じゃあ、今はそっとしておこう」と人の気持ちを察する力がついてくるのです。
それでは、このSQ(社会的指数)を高めていくためには、一体どんなかかわり方をしてけばいいのでしょうか。
子供の性格をいい子に育てるSQ(社会的指数)的かかわり方
目指すはみんなに愛される子
まずは子どもには、次のような基本的な体験をたくさんさせてあげることが大切です。
アイコンタクトをたくさん取りましょう「おはよう」「いってらっしゃい」「おかえり」など、ちょっとしたコミュニケーションや何気ないくつろぎの時間などに、目線を合わせて子どもの視線を受け止めて上げましょう。言葉にならない想いも、ママの目から子どもへ、子どもの目からママへと伝わり、「愛されている」という安心感につながります。
表情豊かに関わりましょうそして今日の出来事を聞かせてもらうときなど一緒に過ごすときに、嬉しさや悲しさ、寂しさ、怒り(八つ当たりにならないように注意)など、人間らしい自然な感情や表情を豊かに表現しましょう。子どもは表情を親から学びますが、表情が豊かな子は愛嬌があるため、可愛がってもらいやすい存在になります。
たくさん話しかけ、スキンシップをしましょう人間はいつまでもスキンシップを求める生き物です。たとえ態度は素っ気無くなっても、かかわりを拒否しているわけではなく自我の成長の一部です。「あなたに関心がありますよ」「あなたが大切ですよ」と表現するためにも、たくさん会話をし、肩に手を置くなど年齢相応のスキンシップを心がけてください。
生理的な不快感を細やかに解消してあげましょう「おなかが痛い」「周りの音がうるさくて眠れない」など、一見何気ないことや気にしすぎに感じられることも、大切な声。耳を傾け、あなたは大切な存在ということを伝えていきましょう。何かのサインであることもあるので、「幼稚園に行きたくない」などの場合には、その気持ちに寄り添い、スキンシップや気持ちを聞いてあげるかかわりを。
絶対的な安心感を持たせてあげましょう自我が芽生えてくると、つい心にもないことを言ってしまったり、幼稚園などの社会的なかかわりの中で自信を失って帰ってくることもあります。そういったときには、ママとのかかわりで自分を癒そうとわがままや甘えが強くなってしまうことも。そういったときには善悪の判断は伝えつつも、気持ちを受け止め、「どんな○○ちゃんでも、ママは大好きだよ」と伝えてあげましょう。
TVは長時間見せないTVを見ている間は、人間と人間のリアルな交流がそこにありません。心理学のある報告では、完全に機械化された最先端の病院では免疫力が下がり、死亡率が高くなったという例もあるように、親子のリアルな交流こそが人間味のある子どもを作ります。共働きという事情やためになる知育番組も多くありますがそこに頼り切らず、時間を決めるなどしてリアルなやり取りを大切にしましょう。
恐怖からの学習をテレビや絵本、あるいはお友達とのやり取りなどで怖い思いを体験したら、そこを乗り越えて克服するチャンス。わざと怖い体験をするのはおかしいですが、この体験に寄り添い、気持ちを聞いて安心させてあげることは子どもにとっては恐怖を克服していく大切なプロセスです。
子供のSQ(社会的指数)を高めるのに欠かせない、家庭の安全基地
ママのかかわりで性格のいい子に
これまで具体的に、実際に私たちにできるSQ(社会的指数)を高めるかかわり方を見てきました。実はその土台になる最も大切なものは、子どもにとっての安全基地を作ってあげることなのです。
子どもが一番最初に体験する人間関係は家庭。ここで過ごす時間の中で「自分は受け入れられている」「愛されている」「人は信じられる」という感覚を持てること。家庭が何かがあったときの気持ちのクッションとなり、正しいことや間違っていることといった人間の基本を教えてくれる場であることが大切なのです。
こういったかかわりを繰り返していくことで子どもの基盤が安定し、素直でまっすぐな子ども・正義感の強い子へと育っていきます。それだけ、子どもにとっての家庭は意味のある場所なのです。
人とのかかわり:社会性を学ぶ中で大切なことは、相手のすごさを認め、尊敬し、学びあえる友達関係を築くことであると佐々木正美先生もおっしゃっています。これらのことを日常生活に取り入れることで、子どもがママやパパの愛を受け、性格の良い子に育っていっていくことを楽しみにしています。
出典: allabout.co.jp